親愛なるコロナウイルス様へ

コロナ禍騒動の劣等生

毎日100人以上の新規感染者が出ているという情報を見たり聞いたりした時、これまで毎日100万人以上を苦しめてきた経済萎縮から何とか脱出しようと頑張っている人がいることが読み取れない、という人は「トレードオフ」という概念を学ぶところから始めましょう。

今年始めからおよそ半年。コロナウイルスによって約1000人の命が失われている一方で、2019年の交通事故による年間死亡者数は3000人以上、年間の自殺者数に至っては20000人近い人が亡くなっているのが警察庁の統計から明らかになっています。
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/
(↑上記リンクの「生活安全の確保に関する統計等」「安全・快適な交通の確保に関する統計等」のリンク先にそれぞれデータがあります)

人命が尊いのではなく、人それぞれに「尊い人命」があるだけ

もし人命を第一と考え、本気で失われる命を少なくしようとするなら、車両の使用を禁止すべきであり、自殺を招くような言動や行動を戒める方がよほど人命を救えるのです。しかしそちらに焦点を当てないのは何故か。

何故なら「そこまでは出来ない」からです。私たちの身の回りには、自分の目に見えていないだけで、たくさんの選択肢があり、リスクとリターンの基準は人それぞれでも、「自分にとっていい方」を選んでいます。

いいから黙って全部未来に投資しろ

「新規感染者数」と「新規感染者数を減らす為に生じた負担を引き受けてくれた人数」では、後者の数が圧倒的です。GoToキャンペーンの対応に追われる旅行業界やウイルス対策に身を削っている医療業界に関わる方達がいる以上、文字通り桁違いの差がそこにはあります。

新規感染者を全く増やさないまま、以前の生活を取り戻す。もう「そこまでは出来ない」んです。「罹患しないよう注意を払いながら」「以前とは違う形で、同レベルの経済活動を目指し」「今まで目をそらしていた数々のリスクと向き合う」。今はそういう状況なんですよ。

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