探し物(物理)
皆さんは「あれ? ○○どこやったっけな・・・」という経験はお持ちでしょうか?
年を重ねれば誰しも一度はやったことがあると思いますが、こういう時にやってしまいがち、かつやってはいけないことは
「ここにあるはず!」
という思い込みを持つことです。
一度そう思ってしまえば、その場所の近くばかり探してしまい、本来探していたはずのものが一向に見つからなくなってしまいます。
得てしてそういう時は、さんざん探して疲れ切った後に、
「まさかここにはないだろう・・・」という場所でひょっこり見つかったりするものです。
本来、あるはずのものがない時は「あるはず・ないはず」、又は「あるべき・ないべき」という発想はもうポイっとして、
「あるとすればどこか」「ないとすれば何故か」
という思考に切り替えた方がいいのです。
僕はこれを「結果から考える思考」と呼んでいます。
それ当たり前じゃない? って思う人は意外と少ない
こういう考え方は何も特別なものではありませんが、常にこれを意識してやるのはなかなか難しいものです。
例えば人付き合いに悩んでいるAさんが、
「自分が特に何かしたわけでもないのに、どんな相手とも長続きしない」
って思っていたとします。
Aさんが実際にどんな人物かはともかくとして、
「結果」的に人は離れていっているわけですよね?
あるいは研究に行き詰っているBさんが、
「このやり方で上手く行くはずなのに、成果がでない」
って思っていたとします。
Bさんがその研究にどれだけ情熱を傾けていたとしても、
「結果」的に成果は出ていないわけですよね?
だったらもう今までと同じやり方じゃ上手くいかないのは明らかで、新しいやり方を模索する段階に来てるはずなんですよ。
でも、実際にはそれに気付く人ばかりではなく、いつまで経っても変化がない人もそこそこいるんですよ。少なくとも僕はそう感じています。
探し物はなんですか
単なる探し物の話から随分それましたが、「あるはずのものがない」という状態の振る舞いというのは、人の「それまで」と「これから」を如実に表してくれています。
まあいっか、で済ませられる人もいれば、世界の終わりのような顔をする人もいるでしょう。スマホや携帯電話を落とした時とか特に明暗がはっきりしてますね。
物事が順調に進まない時は、「順調に進んでいないという結果」を前提にしなければ次の行動が定まりません。
焦った時ほど慎重に行動したいものですね。