もはや凡人には務まらない職業…それこそがサラリーマン!
僕は大学卒業後、半年間だけ正社員として小さなIT会社に勤めていました。
新卒で入るにはもったいない話だったのかもしれませんが、アルバイトもサークル活動も全くしていなかった僕にとっては、入れただけでも儲けものだったと感じています。
結論から言うと、残業80時間超えた時点で辞めました。スーツでオフィスの雑巾がけとかしなきゃならなかったのも割と大きいです。
それから、色々な職場を転々として、様々な場所で正社員の人々と接してみて思ったのが、
「サラリーマンやばい」でしたね。
僕は下っ端アルバイトとして雇われることがほとんどだったので気楽なものでしたが、
どの職場でも、社員は残業が基本、みたいな状況でした。
僕が在籍したあの会社だけが異常だったわけではなかったのだ、と実感させられたわけです。
「コスパのよさ」を求められる恐怖
僕が通っていた職場のほとんどでは給与アップの基準は存在しませんでした。
1000時間以上勤務したとか、無遅刻無欠勤が一年以上続いたとか、そういう明確なやつです。
それは社員もアルバイト同じで、僕らは頑張れば給料が上がるという保障も確証もないのに、
労働内容は日増し…とまでは行きませんが、月増しぐらいで増えることもありました。
先月までやらなくてよかったことをやるように命じられるのは精神的にクるものがあります。
マネージャーやら課長やら店長やらの立場にいる人達は状況が違う可能性もありますが、
多くのサラリーマンはもはや「コスト」扱いで、よほど目ざましい成果を出さなければ、
使い捨てられるんだなと強く思わされましたね。
んで、ある時自分の状況が「売れない芸能人」みたいに感じたんです。
怪物になろう
芸能人って誰でもできるわけではないですよね?
「こうしないとダメ」「こうすれば何とかなる」みたいなテンプレートは存在せず、そういう世界で生きていくには独自の強みが必要であることは間違いないでしょう。
サラリーマンの世界もこれとおんなじ状況で、ただサラリーマンをやってるって人は、
今の時代どんどん追い詰められていると思います。
究極的には、サラリーマンも芸能人も
「売れないモノを、売れない時に、売れるようにする人」
なのです。
物やサービスに興味がないなら、人に興味を持たせるしかないわけで、コマーシャルやチラシに芸能人や評論家を使うのは「人への興味を経由して物に興味を持たせる」ためです。
が、いまや人にすら興味を持たない人がいますよね? 結婚願望全くない人とか友達付き合いがものすごいテキトーな人が身近にいたりしませんか?
そういう層の人にすら響くものがあるとするなら、それは「怪物」だけです。
サラリーマンは既に規格外の人間にしか馴染まない肩書きであり、本心からそういうものになりたいと願うのでなければ、通過点の一つと捉えておいたほうが無難です。