データキャラは噛ませ
新型コロナウイルス感染者人数の発表とか見るとねぇ、いつも思うんですよ。
「コロナ大したことないな」って。
いや感染力とかパンデミックとか世界的流行とか、可能性まで含めて考えたら大変な事態ですよ?
死亡した方だって0じゃありませんし。死んだら可能性0ですからね。死ぬのはいかんです。
でもね・・・新型コロナウイルスが流行する前、経済的に困ってるーとか、学校での暴行・恐喝・脅迫苦しんでるーとか、色んな理由あると思いますけど、
自殺した人の数に比べたらコロナはやっぱり死亡者が少ないんですよ。
脅威の種類がそもそも違くね? っていう感覚も確かにあるんですけど、数字で見れば正直モヤっとするデータです。
毎日人類は思い出してる
そもそもウイルスっていうのは大気中にいくらでもいるわけで、風邪の原因になる旧型コロナウイルスやらライノウイルスや、ご存知インフルエンザウイルスも毎年のように出現します。
吐き気・熱・下痢・頭痛なんかの体調不良を含めれば、「人類の脅威」となる物質なんてウイルスに限らず、人の数だけ存在するわけで、新型コロナだけが「異様にヤバイ」わけではない。
むしろ本当にヤバイのはウイルス一つで揺らいでしまうくらいガッタガタの社会基盤なんですよね。
飯、風呂、寝る、という幸福
社会基盤のしっかりした理想の国家、って言うとなんだかアヤシー政治談議っぽいですが、僕は結局の所、国民全員が健康で文化的な最低限度の生活を送れるのが理想の国家だと考えてます。
んで、健康で文化的な最低限度の生活って人によってラインが違うと思うんですけど、
「腹いっぱい食える」「ゆっくり風呂に入れる」「ぐっすり眠れる」。
余計なものを切り捨てればこの三つだと思うんですよ。
これ言葉にすれば単純かもですけど、結構難しくて、 まずどれも単純に、食品代・水道代・電気代・ガス代・寝具代などの直接的な費用がかかります。
んで、例えば腹いっぱい食べる場合、もし調理までするつもりならその労力は別に確保しなければなりませんし、 お腹いっぱい食事をすれば集中力は落ちますから、寝食と引き換えに時間を失うことになるでしょう。また虫歯を始めとした、口内トラブルを防ぐ歯科予防やいざという時の歯科治療とかも必要でしょうし、常に外食っていうくらい振り切っている人以外は、片付けやゴミ処理もしなければなりません。
ゆっくり風呂に入れる、というのも案外贅沢で、風呂なし・トイレなしみたいな物件だって世の中にはごまんとありますし、自分だけのお風呂があっても掃除とかしなくちゃいけないわけですし、近くに銭湯やジムがあれば、ライフスタイルによってはお得な場合もあるかもですけど、そういう住環境を整えるにはどうしても手間隙がかかる。
誰しもぐっすり眠りたいのは山々ですけど、仕事や人間関係に問題がある、って時はやっぱり熟睡できないじゃないですか。テストやプレゼンみたいな明日1日だけ頑張ればいいイベントならともかく、明日以降も延々と続くストレスを抱えてたら、とてもグースカしてられない・・・。
こういう時、どこかに衣食住を保障してくれる場所があればいいな、と思わずにはいられませんが、今のところ日本に衣食住を保障してくれる場所はないです。ていうかそれは世界的にも珍しいです。頼みの生活保護や各種給付金・各種補助制度は、全てそれらを勝ち取るために準備している人のためのものですし。
結局の所、形式的には先進国である現代日本ですら、国民全員が安心して暮らせる国にはなってないということなんですね。
いきなり銃で撃たれたり、内戦が日常茶飯事だったり、マフィアの抗争に頻繁に巻き込まれたりしないんだから十分平和だ、という見方もできますし、少なくとも無料で水が飲める日本は(少なくとも相対的には)間違いなく豊かな国です。
でもそんな豊かな国にあっても、 これからいくらでも発生するウイルス達のたった一つに注目するばかりで、 生存を諦めた人がたった1年で2万人もいることに一体どれだけの人が目を向けているのか・・・。
笑うしかないですね!